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【初心者からプロまで】ヤマハXenoトランペットを紹介!

悩んでいる人

ヤマハXenoトランペットってどんなモデルがあるの?それぞれのモデルの特徴を知りたい!初心者でもすぐに使える楽器なの?

 

こんな方にオススメの記事です。

 

はじめに

こんにちは、Hikaruです。

楽器を選ぶ時に最も気になることは、その楽器が自分に合うか合わないかですよね。

音色や楽器の持っている機能やシステムが扱いやすいことはもちろん、奏者がどのようなレベルであってもすぐに使うことができる楽器は、多くのプレイヤーに愛されることとなります。

ヤマハのトランペットは各時代のプレイヤーの要求やニーズに応えるため、これまでに何度もマイナーチェンジを繰り返してきました。

これだけプレイヤーに寄り添ってくれるメーカーは世界的にも類を見ません。

特に今回紹介するXeno(ゼノ)シリーズと呼ばれるトランペットは、初心者からプロフェッショナルまであらゆるプレイヤーが満足できる吹奏感と豊かな音色を持つハイグレードなトランペットです。

ヤマハトランペットのモデル分類

ヤマハのトランペットはグレードによって名前がついており、以下のように分類されます。

ヤマハトランペットのグレード
  1. スタンダード
  2. カスタム
  3. Xeno
  4. Xenoアーティスト

基本的に1番のスタンダードが初心者向けで、4番になるにつれてグレードが上がっていきます。

ヤマハのトランペットは扱いやすさと誰でもすぐに楽器と仲良くなれる点において大変優れたメーカーですが、初心者向けのエントリーモデルや、個性派揃いのカスタムモデルは必ずしもあらゆるレベルのプレイヤーに合う楽器とは言えません。

1番のスタンダードモデルは初心者であれば間違いない楽器ですが、上達するに従ってプレイヤーの音楽的要求に耐えられなくなってきます。

2番のカスタムモデルは楽器によって個性がはっきりしており、伸びしろもあるのでプレイヤーのやりたいことが実現できる楽器ですが、初心者のように音を出すことを学んでいる段階の人にとっては持て余しやすい楽器です。

まとめると以下のようになります。

スタンダードモデルとカスタムモデルの比較
  • 楽器の扱いやすさ、吹きやすさ:スタンダードモデル
  • 音楽的に表現できることの幅:カスタムモデル

もちろんカスタムモデルが全く初心者では扱えなというわけではありませんし、スタンダードモデルを上級者が吹いたからと言って上手く吹けないわけではありません。

ですが吹きやすさとできることの幅、両方を兼ね備えた楽器がヤマハには存在します。

それこそが3番のXenoシリーズのトランペットです。

Xenoシリーズとは?

Xenoシリーズは1990年にヤマハのブランドとして立ち上がり、現在に至るまでヤマハの高級トランペットとしてその名を轟かせています。

元々はバックのストラドモデルをベースに開発されたXenoシリーズですが、時代が移り変わると共に要求される音色や吹奏感が大きく変化したため、これまでに3回のマイナーチェンジが行われ、現在は第4世代が発売されています。

世代によってある程度の違いはありますが、共通した特徴として吹きやすさとクリアな音色、伸びやかな音を持つ楽器です。

 

ヤマハ・バックの各メリット
  • ヤマハXeno:吹きやすさ、クリアな音色、伸びやかな音色、初心者~プロまで
  • バック:やや重めの吹奏感、立体感のある音、厚みのあるギラッとした音色、中級者~プロまで

 

かつてのXenoはバックのコピーと言われていましたが、世代を経る度に上記のように明確な差別化がされるようになり、今では世界的にバックと並ぶトランペットの選択肢の一つとして個性を持つ楽器になりました。

吹奏楽やオーケストラはもちろん、ジャズやポップスであっても選択肢の一つに入るくらい、ジャンルを選ばずに使用できるモデル群です。

ヤマハXenoシリーズ一覧
  1. YTR-8335
  2. YTR-8335R
  3. YTR-8335W
  4. YTR-8345

※今回比較するのは全て銀メッキなので、型番の「S」を省略しています。

①YTR-8335

Xenoシリーズの中で最もプレーンなモデルで、全てのXenoシリーズモデルのベースになっています。

1990年のYTR-8335U発売以来、マイナーチェンジを繰り返し現在4世代となったヤマハのフラッグシップモデルです。

ヤマハ全体に共通する特徴として、楽器全体が非常に精密に製作されており、海外メーカーの追随を許さない品質の高さで世界的に信頼されています。

ヤマハのプレーンで素直な音色はこの造りの精密さと計算され尽くした音響理論により実現されるものです。このプレーンな音色はプレイヤーの個性に合わせて自由自在に変化できるだけの柔軟さを兼ね備えています。

ここがバックとの大きな違いで、バックは楽器自体が既に強い個性を持っているのに対し、Xenoも個性を持ちつつプレイヤーの個性も強く反映できるのが強みです。

バックほどではありませんがしっかりとした抵抗感を持つ楽器で、芯のある音色をベースに持ちます。しかしピストンやケーシングを肉薄にしているため反応が良いという特徴を持ちます。

また一つ面白い特徴として、3番ストッパーのネジを付ける場所が2つあるためそれぞれ装着場所で吹奏感を変えることができるので、カスタマイズ性も持ち合わせます。

世界中で吹奏楽からオーケストラまで幅広く使用されているモデルで、近年はアメリカのオーケストラにも進出が進んでいます。

 

②YTR-8335R

Xenoシリーズの中でも珍しいリバースチューニングスライドを持つ楽器で、販売当初は大きな話題になりました。

YTR-8335と比べ支柱が一本減っているため重量が軽く、リバース管のため抵抗感も少なくなっているので、同モデルに比べるとやや明るい拡散しやすい音を持ちます。

リバース管のためXenoシリーズ中で屈指の息抜けの良さを持ち、中高生を中心に非常に人気の高いモデルです。

リバース管かつ重量が軽いという楽器の構造上、場合によってはすっぽ抜けた音になってしまうことがありますが、

本モデルは指掛けをリング状にしたりマウスパイプを独特な形状にすることでバランスを取り、息抜けの良さを持ちながらYTR-8335によく似た絶妙な吹奏感を実現しています。

このような特徴からポップスに持ち込んでも高い演奏効果を得ることができるため、オールジャンルのプレイヤーから人気のモデルです。

 

③YTR-8335W

元々は2014年に特注モデルとして登場した本モデルでしたが、非常に人気が出たため2017年より通常モデルとして販売されることになりました。

開発アドバイザーにトランペット奏者の神代修氏を迎え、コンセプトに「ウィーン伝統の柔らかくて暖かく、繊細かつ優雅な響き」、つまりロータリートランペットの音色を目指すことが挙げられています。

YTR-8335をベースに、更に上位のXenoアーティストモデルのパーツが流用されており、ピストン周辺パーツと3番ストッパーのネジが通常のものと異なるタイプのパーツに変更されています。

またベル形状が太く、厚みのあるものになっているため楽器全体にしっかりとした重量があり、まさしくロータリートランペットのような厚みと張りのある音色と響きを実現したモデルです。

また音抜けの良さと吹きやすさが素晴らしく、個人的にはXenoシリーズとXenoアーティストの中間に位置するグレードのモデルと見ています。

吹奏楽部の学生が最初に買う楽器としても大変オススメで、バンドに埋もれずに存在感を示せること間違いなしです。

ただしロータリートランペットの特徴と同様に、息を吹き込みすぎると荒々しい音になりやすいので、しっかり音を聞きながら練習しましょう。

 

④YTR-8345

元々は海外限定のモデルとして販売されていましたが、特注品のモデルとして日本でも入手することが可能になりました。(オーダーする場合には数か月を要します)

通常のYTR-8335がMLボアなのに対し、Lボアへ変更されています。

それ以外の基本的なスペックはYTR-8335と同様ですが、LボアになったことでMLボアのコンパクトで芯のある音色から、太く張りのある音を実現しています。

またYTR-8345にもYTR-8335と同様のレパートリーがあるので、リバース管やラッカー仕上げ、銀メッキ仕上げなど多くのバリエーションをオーダーすることが可能です。

通常のXenoでは満足できなくなった方、より迫力のある音を求める方にオススメのモデルです。

 

まとめ

今回はヤマハのハイグレードトランペット、Xenoシリーズをご紹介しました。

記事内でも書いていますが、これだけの高いスペックを持ちながら初心者でも吹きこなすことができる楽器というのは世界的にも類を見ません。

いわゆる高級な楽器は表現できることの幅が広く、伸びしろがある代わりにプレイヤーに要求される演奏技術が高い傾向にあるためです。

しかしXenoはヤマハの理念に基づいて、初心者でも手に取ってすぐに音楽を楽しむことができるように設計され、長い時間付き合っていくことが可能な楽器に仕上がっています。

私自身も以前はバックを使っていましたが、今はXenoアーティストモデルを使用しています。まだ一年程度の付き合いですが、今後10年、20年と自分の表現したい音楽に寄り添ってくれる楽器だと確信しています。

もしトランペットをお探しの方は、そんなXenoシリーズのトランペットを選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。

今回はここまで、それではまた!

関連記事

まずは初心者向けから、という方はエントリーモデルを検討してみましょう。

より強い個性やジャズ・ポップスをメインに演奏したい方にはカスタムモデルがオススメです。

バックが気になるという方は、Xenoとほぼ同じグレードのストラドモデルを検討してみましょう。

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