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【パーツ】ヤマハウォーターキーバネのお話

【パーツ】ヤマハウォーターキーバネのお話

悩んでいる人

ヤマハのウォーターキーのバネに違いがあるの?スタンダードモデルとXenoで使われている物の違いについて知りたい

 

こんな方にオススメの記事です。

 

はじめに

こんにちは、Hikaruです。

金管楽器を吹かれている皆さん、ウォーターキーを修理に出したことはありますか?

ウォーターキーの修理と言えば、大体はコルクの交換かウォーターキーが外れてしまったので付け直してもらう、などが主な内容になると思います。

ウォーターキーが外れてしまう原因はほとんどの場合バネが折れたり外れることになりますが、ウォーターキーのバネって普段そんなに意識しないですよね。

あまり目立たないウォーターキーのバネですが、吹奏感に大きな影響を与える非常に重要なパーツの一つとなります。特にヤマハはモデルによって使われているバネの種類が違っているので、当然吹奏感も変わってきます。

ヤマハユーザーは特にこのウォーターキーのバネの性質や違いについて押さえておくと、今後楽器をカスタマイズしたいなと思ったり、修理に出さなければいけなくなった時に、違う種類のバネに乗り換える線選択肢が生まれてきますので、ぜひ今回の記事を参考にして頂ければと思います。

ヤマハのウォーターキーバネは二種類ある?

ヤマハのウォーターキーのバネは二種類あり、通称ゼノと呼ばれるXenoシリーズなどに使われている新型のバネと、それ以外に使われている旧型のバネがあります。

大まかな見分け方としては、新型はV字に広がったバネの先端がカールしており、旧型はカールしていません。

★旧型のバネ

★新型のバネ

形が違うのが分かるでしょうか?

左の写真のバネは旧型のバネで、見た目通りV字型をしています。新型のバネは先端がカールしていますね。

ちなみに新型の方は私が使っている楽器の写真で、シカゴモデルと呼ばれている楽器です。そのうち紹介しようと思います。

旧型と新型の違いについて

旧型は抵抗感は少なく、軽い吹き心地となります。音色はどちらかと言えば軽く、スタッカートなど発音の軽快さがあります。スチューデントモデル等にも使われていることから、扱いやすいバネと言えます。

新型の方は抵抗感が増し、音が引き締まる感じがします。音量のコントロールもしやすく、上位モデルに求められる幅広い表現力やダイナミクスレンジを満たすものだと思います。

なぜ新型の方が抵抗感が強くなるのかですが、カールしている部分がウォーターキーの台座に引っ掛かることで、その部分にテンション(力、緊張)がかかります。

楽器のバランスにおいてテンションというのは抵抗感を生みます。弓矢をイメージしてみてください、弓を引いている時はピンと糸が張り詰めますよね。これが「テンションが高い」状態です。

MEMO
  • テンションは近年日本では気持ちの高まりを意味して使われていますが、本来は緊張や張りなど、突っ張った状態を言います。

私は元々シカゴモデルに採用されていた新型のバネを使用していますが、吹奏感を変えたければ旧型のバネに交換するのも一つの手段です。

ヤマハのパーツはありがたいことに大半のものに互換性があり、例えばシカゴモデルのパーツをスチューデントモデルに、その逆も付け替えることが可能なのです。

このようにパーツの入れ替えで自分の楽器をカスタマイズすることで、理想の楽器を目指す人も多くいます。

ちなみにバックの楽器を持っている方は、試しにウォーターキーのネジを締めることでバネにテンションをかけることが出来るので、抵抗感が強くなります。普段と違う吹奏感を知りたい方は、自己責任でお試しください。

今回の記事のまとめです。

MEMO

・ヤマハのウォーターキーバネは二種類あり、それぞれ使用感が違う。

・旧型は抵抗感が少なく、軽い吹き心地。ポップスなどに向く。

・新型の方は抵抗感が増し、音量のコントロールもしやすい。クラシックに向く。

今回はここまで、それではまた!

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