音楽は一生の友、いつまでも音楽と過ごすことを目指す副業トランぺッターのブログ。

芸術家よ、オタクであれ

芸術家よ、オタクであれ

悩んでいる人

オタクと芸術家に共通点があるの?

 

こんな方にオススメの記事です。

 

はじめに

こんにちは、Hikaruです。

皆さんオタクってどんなイメージがありますか?

昨今のイメージだとアニメや漫画などのサブカルチャー愛好家の側面が強いでしょうか。

私も漫画やアニメは好きで、今でも追っている漫画があります。そういう意味ではオタクと言えるかもしれません。(メイドインアビス新刊まだかな……)

そもそもオタクとはなにか?

オタクとは1970年代にアニメや漫画など、ポップカルチャーと呼ばれていたものを愛する人たちが、他人を呼ぶ際の二人称(英語で言うyou)に「お宅」という言葉を使い始めたのが語源とされています。

かつては蔑称として使われていた「オタク」ですが、特にここ十年くらいで大分マイルドになってきたことを身に染みて感じています。

しかし、本来のオタクという言葉の意味から逸れてきてしまっているのもまた事実。オタクはアニメ漫画愛好家を指すのではなく、もっと広い意味を持つ言葉です。

オタクという言葉が二次元に取り込まれてしまうより前には、何か一つの物事や分野に対してのめり込む人を指す意味が強くありました。

オーディオオタクとか、アウトドアオタクとか、よく言いますよね。彼らは場合によっては数百万というお金、膨大な時間を掛けます。

どれだけの資源を一つの物事に費やしたかで競い合うなんてこともありますね。

ちなみにオタクを英語で言うと、「ナード」とか「ギーク」と言います。(厳密には違いますが、広義では似た意味です)

これらは以前までかなり強めの蔑称として使われていた言葉ですが、インターネットの普及にあわせて意味が少しずつ変わり始めます。

ギーク:IT技術の知識や技術に卓越した人物に対して呼ぶようになり、技術オタクという意味が強い。

 

ナード:内向的(俗に言う陰キャ)な人間を指すステレオタイプとして現在も用いられてはいるものの、あることにこだわり続け完遂させる「職人ナード」という意味も持つ。

比べてみると、日本のサブカルチャー愛好家というよりは、技術・テクノロジーにおいて卓越した技能を持つ人、という意味が強い印象がありますね。

どちらも日本語で言うオタクとは少しずれますが、「一つの物事に熱中する」という面ではよく似た意味を持つ言葉です。どちらかと言えばナードの方がオタクの意味により近いです。

さて、このような楽器や音楽に焦点を当てたブログを読んでいるあなた。

音楽にのめり込み、ライフワークにまで昇華してしまっているあなた。

楽器が大好きで、パーツやお手入れ用品に滅茶苦茶こだわるあなた。

きっと皆さん、オタクなんです。

芸術家とオタク

芸術家と呼ばれる人たちは、彼らが得意とする分野に対してまさしく命を懸けています。この時点で、上記のオタクと意味が重なります。

芸術家とオタクは、深い関係にあると私は考えています。

両者の大きな共通点として、「特別になりたい」という思いが人一倍強いことにあると私は考えています。

私がアニメ漫画好きなので例にしますが、学生の時に何十回も読んだライトノベルに、涼宮ハルヒシリーズがあります。

あらすじについてはこちらをご覧ください。

このシリーズを読んだことがある方なら共感して頂けると思いますが、こんな日常に憧れませんでしたか?

ただただ平凡な人間である主人公が大事件に巻き込まれて、傍観者を気取っていたのにいつの間にか当事者になっている。特別以外の何物でもないですよね。

なのでこの作品は当時のオタクたちに刺さったんだと思います。文化祭でハルヒダンスをしているクラスメイトがいましたが、今考えるとあれも目立ちたい(特別になりたい)思いがあったのでしょう。

そして芸術家という人たちも、特別になりたいと思いを持って何かをしている人が多いと思うんです。

音楽、とりわけクラシックの世界では、ロマン派以降の作曲家たちがこぞって自分が書いた楽譜に自分の名前を記すようになりました。

ロマン派以降の作曲家に、大作曲家と呼ばれる人物が多いのはそのためです。彼らは名声のために曲を書き続け、音楽に人生を捧げていったのです。

個人的に音楽史を勉強して得た解釈になりますが、音楽は以下の流れを辿って私たちのものになりました。

①中世以前:音楽は神様のもの

②ルネサンス:音楽は人間のもの

③古典・バロック:音楽は貴族のもの

④ロマン派以降~現代:音楽は一人ひとりのもの

時代を経て、音楽は私たち一人ひとりが持つことが出来る表現方法の一つになりました。誰でも特別になろうと思えばなれる時代になったのです。

最近もyoutubeに演奏した動画を上げたり、ルックスやキャラクターを用いて自身を売り出したり、様々な角度から自分を発掘しようとする方が見受けられます。

彼らに共通するのは、特別になりたいという思いです。大変すばらしいことだと思います。(もちろんモラルに反しない範囲であればですが)

まとめ

今回は私見が大変多い記事になりましたが、最後に内容をまとめたいと思います。

オタクと芸術家の共通点
・一つの物事に強くのめり込むこと
・特別になりたいという思いを持ち、行動しようとすること

この二つを強く兼ね備えた時、芸術家というのは大きな進歩を遂げると私は信じています。

というわけで芸術家よ、オタクであれ!

今回はここまで、それではまた!

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