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【2020年版】【動画あり】超個人的、バルブオイル使用感レビュー④

悩んでいる人

バルブオイルで音色が変わったり、吹奏感が変わるのは聞いたことがあるけれど、どんな風に変化するの?バルブオイルによってどんな違いがあるのか知りたい!

 

こんな方にオススメの記事です。

 

はじめに

こんにちは、Hikaruです。

バルブオイル比較も第四弾となりました。

今回の比較で、日本で販売されているバルブオイルのほとんどを試したことになります。

こんなものがあったのかと、ぜひバルブオイル選びの参考にして頂ければ嬉しいです。

今回もタイトルの通り「超個人的」な感想・レビューになりますので、非常に主観的な内容になりますので、ご承知おきください。

各バルブオイルの紹介

今回の比較のための条件

使用楽器:YTR-9335CH

主管グリス:トロンバ製

マウスピース:パーク ハグストロムモデル

条件:各オイルの使用前に古いオイルを落とし、ピストン・ケーシング・各抜き差し管を洗浄。

今回紹介するバルブオイル一覧
  1. FATCAT(高粘度)
  2. FATCAT(通常)
  3. JMルブリカント(ライト、No1)
  4. JMルブリカント(ミディアム、No2)
  5. JMルブリカント(ヘビー、No3)
  6. アライアンス
  7. シルキーウルトラライト

①FATCAT(高粘度)

猫の顔がドンと印刷されたロゴが特徴的な、ファットキャットのバルブオイルです。

青色のバルブオイルであるこちらは非常に高粘度のバルブオイルで、これまで使用してきた中で最も粘度が高いです。実際に触ってみた感触も、液体というよりはジェルのようで、ピストンに注油した後に指で伸ばさないといけないほどでした。

トランペットよりはチューバ・ユーフォニアムなど大型の楽器かつ、ピストンが摩耗してクリアランスが広がった楽器向けとなっています。

今回私の比較的新品に近いトランペットに使用してみましたが、かなり強い抵抗感と詰まった音になり、やはり楽器との相性が悪かったのでしょう、ピストンワークも良いものではありませんでした。

 

 

②FATCAT(通常)

①と同じく、ファットキャットのバルブオイルです。

ピンク色のオイルが特徴的で、こちらも比較的粘度が高めのバルブオイルになります。

高粘度タイプと同様、どちらかと言えばチューバやユーフォニアムなどの大型楽器向けですが、トランペットに使用しても問題ないと感じました。

化学成分を一切配合せず、高純度の精製油のみで製造されたオイルとメーカー紹介文にあるように、石油系の軽めのピストンワークと高めの倍音を含みつつ、やはり粘度が高いオイルということもありしっかりとした抵抗感と、芯の厚い音色でした。

こちらも新品の楽器よりは、それなりに使い古された楽器の方が適合するバルブオイルだと感じました。

 

 

③JMルブリカント(ライト、No1)

JMルブリカントは、1866年創業と古い歴史を持つ金管楽器用バルブ専門メーカー「J.Meinlschmidt(J.マインルシュミット)社」の製品です。

JM社は最近注目を浴びている『MAWバルブ』や『OPEN FLOWバルブ』なども開発している老舗ながら先鋭的なメーカーでもあります。

こちらのJMルブリカントオイルはノンシリコンを採用したオイルで、バルブの摩耗やサビを防ぐ効果を高めています。

また生産時にCo2排出を極限まで減らそうとした試みもされており、ドイツの楽器に対する情熱と環境問題への配慮の高さを窺い知ることができます。

JMルブリカント全体の特徴として、ヤマハやヘットマンなどと比べると、かなりオープンな音色と吹奏感です。

なので吹奏楽などある程度存在感を出していきたい場合や、オープンな音色が好きな方には、JMルブリカントをオススメします。

こちらのライト系のバルブオイルは、軽めの抵抗感で息抜けが良いですが、音色はどちらかと言えばシンフォニック寄りなものになっています。

 

 

④JMルブリカント(ミディアム、No2)

JMルブリカントのミディアムタイプのバルブオイルで、こちらはピストンだけでなくロータリーにも使用することができます。

ライトタイプよりもさらにシンフォニックな音色ですが、比較的オープンな音色になるので合奏でも埋もれることがない印象を受けました。状態やメーカー含め多くの楽器に適合するバルブオイルだと感じました。

やはりヤマハやヘットマンのレギュラータイプのバルブオイルと比べてもオープンで明るめな音色です。

 

⑤JMルブリカント(ヘビー、No3)

JMルブリカントで最も粘度が高いヘビータイプのバルブオイルで、こちらもミディアムと同様にピストンだけでなくロータリーにも使用することができます。

ヘビータイプとありますが、私はそれほど粘度の高さを感じず、ミディアムより少し抵抗が強い程度かな?と言った印象を受けました。ヘビータイプの中ではかなり扱いやすいバルブオイルではないでしょうか。

バルブワークも高粘度タイプにしては反応が良く、ヴィンテージ楽器でジャズやポップスを演奏してみたい方にはクリアランスを埋めつつオープンな音色で演奏ができるので、オススメのバルブオイルです。

 

 

⑥アライアンス

コルネットのマウスピースで有名なアライアンス社が販売しているバルブオイルです。

世界的コルネット奏者にして心理学者でもあるロジャー・ウェブスター氏が監修しており、100%石油由来のバルブオイルです。

またアレルゲンとなる物質を含まず、医療的にも問題となる物質をなるべく配合しないよう開発されたバルブオイルのようで、心理学者としての側面を持つウェブスター氏の配慮が窺えます。

粘度はやや高めで、非常に芯のある滑らかな丸い音で、トランペットよりもコルネット向けに製作されたバルブオイルなのではないか、という印象を受けました。

音色ほど吹奏感に抵抗はありませんが、コルネット的な丸い息で演奏してあげないと効果が発揮されないバルブオイルです。コルネット奏者の方や丸い音を求めるトランペット奏者にオススメのバルブオイルです。

 

 

⑦シルキーウルトラライト

一時期日本ではあまり見かけなかったシルキーのバルブオイルが、名前を変えて復活したようです。

ウルトラファストと名前にあるように、バルブワークはかなり軽く、テンポの速いパッセージでもしっかりと対応してくれると感じました。

吹奏感はPDQやブルージュースなど軽めのバルブオイルに近いですが、クラシック寄りの厚い音色で一瞬頭が混乱しそうになりましたが、慣れるとかなり扱いやすいバルブオイルです。

最近発売されたシルキーのHDシリーズなどのしっかりした楽器や、シンフォニック的な音色を求めつつ軽めの吹奏感が欲しければシルキーのウルトラファストがオススメです。

 

まとめ

前回同様、バルブオイルについて各オイルのレビューと実際の演奏を比較で載せさせてもらいました。

私は実際に吹いている側なのではっきりと違いを感じることができますが、映像と音声だけではなかなか違いが分からなかったり、違いが分かっても感じ方が私と違うという方もいらっしゃるかと思います。

またバルブオイルは楽器との相性もあるため、一概に「このオイルを使えば必ずこのような効果が得られる」とはならないのが難しいところです。もちろん傾向はありますが。

多くのメーカーを吹き比べてみると、それぞれのメーカーが色んな思いを持って製品開発に取り組んでいるのを文字通り肌で感じられます。

また楽器のことだけでなく、環境やアレルギーなどの医療分野にまで踏み込んで製作されたバルブオイルなどもあり、モノづくりはただ良い物を作れば良いということではないのだと、今回調べていて感じました。

今後もこのように新しい製品が生まれ、私たちの手に届いた時に様々な変化を楽しむことができるかもしれませんね。

今回はここまで、それではまた!

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